置けるスピーカーを決めて、必要なチャンネル数を数える
座る位置、スピーカーの置き場所、ケーブルの通り道を簡単に描いてみてください。個別のスピーカーや配線が負担になりそうなら、AVアンプを選ぶ前に2.1と5.1のサウンドバー構成も比較しておくとよいでしょう。
アンプを内蔵しないパッシブスピーカーで組む場合、まずは次の数を目安に候補を絞れます。
- 5.1: 耳の高さのスピーカー5台とサブウーファー1台。スピーカー用のアンプは5チャンネルです。
- 5.1.2: 高さ方向のスピーカーを2台加え、アンプは7チャンネルです。
- 5.1.4: 高さ方向が4台になり、アンプは9チャンネルです。
- 7.1.4: 耳の高さ7台と高さ方向4台で、アンプは11チャンネルです。
配置の表記はドルビーのガイドに基づきます。必要なアンプ数は耳の高さと高さ方向の合計で、サブウーファー接続は別に確認します。数が足りても、その配置に対応するかは取扱説明書で確かめてください。

この図は配置に必要な空間を比べるためのものです。強調された天井スピーカー2台だけでは7.1.4の高さ方向4台を表せないため、設置図としてそのまま使わないでください。
製品に「7.2」と書かれていても、高さ方向のスピーカーを使えないとは限りません。AVR-S770Hの構成表では、内蔵7チャンネルをサラウンドバックまたは高さ方向に割り当てられます。別室でも鳴らしたい場合は、その分のアンプ割り当ても確認しましょう。
処理チャンネル数は扱える音声の数、内蔵アンプのチャンネル数は本体だけで駆動できるパッシブスピーカーの数です。AVR-X3800Hの説明書では、11チャンネル再生に内蔵9チャンネルと外部アンプを使います。拡張予定があるなら、処理能力に加え、外部アンプへ信号を送るプリアウト端子と割り当て条件まで確認してください。
接続する機器ごとにHDMI端子を決める
ゲーム機、ディスクプレーヤー、ストリーミング端末を書き出し、テレビとAVアンプのどちらにつなぐか決めましょう。アンプを経由する機器は、テレビまでの経路全体が使いたい映像モードに対応する必要があります。
「HDMI 2.1対応」だけで判断せず、必要な4K/120モード、HDR形式、ゲーム機能に対応する入力を数えます。デノンの仕様表も、これらを個別に記載しています。予備の入力は、実際に追加しそうな機器の分を考えておけば十分です。
eARCはテレビの音声をHDMIでAVアンプへ戻す機能で、Dolby TrueHDや非圧縮のマルチチャンネル音声にも対応します。ただし、伝送できることと、特定のテレビアプリがその形式を出せることは別です。使うアプリ、テレビ、AVアンプの対応形式を確認しましょう。(HDMIのeARC解説)

テレビのARC/eARC端子と、AVアンプ側の対応するHDMI出力を探してください。通常のHDMI入力につなぐわけではありません。デノンの接続手順では、テレビ側でeARCの設定が必要な場合も案内しています。
4K/120用にケーブルを新しく買うなら、認証済みのUltra High Speed HDMIケーブルが候補になります。認証は最大48Gbpsと4K120を対象としているので、買い足す前に手持ちのケーブルの表示を確認しましょう。(HDMIケーブルガイド)
初期設定の手順と出力の測定条件を比べる
候補が2台まで絞れたら、初期設定の説明を開いてみてください。スピーカーの割り当てや測定手順を追えるか、必要なマイクが付属するかを確認します。音場補正も標準搭載と別売ライセンスを分けて考えましょう。AVR-X3800HではAudysseyと追加購入するDirac Liveが区別されています。
測定する場所も必要です。デノンのAudyssey手順では、マイクをスタンドに取り付け、座ったときの耳の高さに合わせて先端を上に向けます。実際には購入する機種の手順に従ってください。(マイク設置手順)

この機種のAudysseyは主な視聴位置の測定値から、距離、音量、低音をスピーカーとサブウーファーに振り分けるクロスオーバーを算出します。測定には静かな室内と、マイクまで遮られない経路が必要です。自動補正を選ぶ理由にするなら、測定できる位置も考えておきましょう。(Audyssey設定)
出力は、Ωで示すスピーカーの負荷条件、周波数範囲、歪率、同時に駆動したチャンネル数をそろえて比較します。オーディオ仕様を見ると、同じ機種でも8Ω・20Hz〜20kHzでは105W、6Ω・1kHzでは135Wで、歪率の条件も異なります。ワット数だけを抜き出すと比較になりません。
サブウーファーも未定なら、はじめてのサブウーファー選びと設置で別途検討しましょう。AVアンプに付いているサブウーファー出力の数だけでは決められない買い物です。
四つの購入条件で候補を絞る
どの候補にも、同じ条件を当てはめてみてください。
- 配置: 今すぐ組む構成と、現実的な拡張先を一つ。
- アンプ: 必要なチャンネル数。外部アンプを使うなら接続方法と追加費用。
- 接続: 機器ごとの入力、必要な映像機能、テレビ音声を戻す経路。
- 設定: マイクと補正機能の付属範囲、理解できる手順、同じ条件で比べた出力。
例えば外部アンプなしで5.1.2を組むなら、内蔵7チャンネルでその配置に対応すると説明書に明記された機種を残します。9チャンネル機に進むかどうかは、追加するスピーカーと設置場所が決まってから判断してもよいでしょう。
この条件を持ってAVアンプの候補を比較しましょう。スピーカーは別に予算を確保し、計画した位置に合うものを選びます。端子が余るからと大きなセットを買う必要はありません。必要な配置や接続への対応が不明な候補は、購入前にメーカーへ確認してください。
この記事の作り方
HousnapのAIエディターが、ドルビーの配置ガイド、HDMI Licensing Administratorの技術資料、デノンの仕様と取扱説明書を基に執筆しました。初めての購入に必要な確認事項として構成しており、登場する機種は仕様の読み方を示す例です。実機テストによる順位付けではありません。
